10月19日、Apple社より無印iPadとiPad Proの新型が発表されました。
今月はiPadOS16のリリース予定もあり、iPadの新型に期待感がありました。
本記事では、要点を絞って新型iPadをご紹介します。
INDEX
無印iPadから遂にホームボタンが消えた
無印iPadユーザーとしては待望のアップデートだったかと思います。
ホームボタンは誰でも操作が直感的でわかりやすく、また指紋認証ができるといったことがメリットとして挙げられますが、
- ベゼルが太く、見た目が良くない
- 長く使っていると壊れて反応しなくなることも
といった問題がありました。
ガジェットは機能と同等に見栄えはとても大事な要素で、従来のiPadにSmart Keyboard Folioを使っていても、ノートパソコン感をあまり感じず、加えてホームボタンによる無駄なスペースもある為、スタイリッシュさに欠けていました。
これが原因でiPadとiPad Air、iPad Proを比較検討したときに、前者が選択肢に上がりづらいのが現状でした。
見た目が良くなったことで安価という強いメリットを持ったiPadも選びやすくなったのではないでしょうか。
本アップデートで現行モデルは全てホームボタンが無くなったことになります。
横画面時、フロントカメラを中央に配置
私はiPad Proで非常に快適なワークライフを送っていますが、唯一不満を上げるとするなら、Zoomなどでミーティングをする際、自分の顔が正面視されないことです。
というのもiPadをMagic Keyboardに取り付けて横画面にしたとき、フロントカメラは左端にきてしまうからです。
この状態でビデオ会議したとき、自分だけ明後日の方向を向いて喋っていることが気になってしまい、現在はMacbookで会議に参加しています。
新しいiPadではこれが改善され、横画面にしたときにフロントカメラが中心へ来るようになりました。
iPadに限らずタブレット端末はノートパソコンに比べて操作感や動作が軽快で、ビデオ会議などはアプリ1つタップすればすぐに参加でき、タブレット向きとも言えるので、この改善は大きいポイントでしょう。
今回の発表の中で個人的には一番嬉しい内容でした。
フロントカメラ位置の変更は無印iPadのみで、iPad Proのフロントカメラは従来通りの配置です。ちょっと残念ですが、今後に期待しましょう!
充電端子はLightningからType-Cに変更
これも待ち遠しかった内容で、遂に充電方法がLightningケーブルからUSB Type-Cに変わりました。
これまで我流を進んでいたApple社ですが、段々とLightningから撤退してる傾向にあります。
全ての端末がUSB Type-Cに統一されるとユーザー側も充電ケーブルを統一できるので、非常にありがたいです。
無印iPadは第一世代Apple Pencil対応
これはどちらかというと悲しいお知らせになりますが、無印iPadで使用できるApple Pencilは第一世代のみとのことでした。
第一世代のApple Pencilというと、充電する際にiPad本体のLightning端子に直差しして充電するという、だいぶ不評だった製品です。
これが採用されたのは正直驚きでしたが、個人的な見解ですが、おそらく前述の『フロントカメラの配置』を変えたことによる弊害なのかなと考えています。
iPad ProなどでApple Pencilをマグネットで固定する箇所にフロントカメラを持ってきたことで、無印iPadにはマグネットを入れることができなかったのではないかなと予想しています。
となると第二世代Apple Pencilは無印iPadでは充電できないので、第一世代にするしかなかった、という見方をしています。
少し残念な情報ではありますが、私みたいに第一世代のApple Pencilを持ってはいるけど、すっかり使うタイミングが無くなってしまった方にはむしろ朗報かもしれませんね。
また、第一世代Apple PencilはLightning端子ですので、新型iPadで使用する際は変換端子を用意する必要があり、こちらはApple Storeで1,380円(税込)で購入できます。
Magic Keyboard Folioが登場!
無印iPadでもトラックパッド操作ができるように
今回iPadとは別に、『Magic Keyboard Folio』が登場しました。
これにより無印iPadでもトラックパッドによる操作が可能となり、使い方や活用の仕方に幅が広がりました。
これまでのMagic Keyboardとは形状が異なり、イメージとしてはロジクール社からでている人気製品、『Combo touch』キーボードに非常に近く、背面カバーとキーボードを分離できる2ピース式なっています。
従来のMagic Keyboardと異なり、奥行きが出てしまう欠点はあるものの、簡単に分離することができ、背面カバーがスタンドとしての役割を果たすので、分離した際にiPadを自立させることができます。
加えて角度調整もできますので、さまざまなシーンで活躍できそうですね。
価格は税込で38,800円、2022年10月26日より販売開始です。
無印iPadはA14 Bionic、
iPad ProはM2チップ搭載
まず無印iPadについて、搭載されたCPUはA14 Bionic。
Mシリーズのチップでないのは残念ですが、コストを抑える目的とiPad Airとの差別化を図る目的がありそうです。
2022年10月からリリース予定のiPadOS16は主にM1以降のCPUに向けたアップデートですので、ここはiPadOSで追加される機能が自分にとって必要かどうかを検討すべきです。
今後のアップデートもM1以降のチップありきでされていくことが予想されますので、それも踏まえて購入するかどうか考えるのが吉。
iPad ProにはM2チップが搭載されました。
主に処理性能の向上を目的としたもので、iPadOS16では複数のアプリを同時起動できるステージマネージャや外部ディスプレイでのアプリ操作など、今までと比べ更にマルチタスクな機能を追加予定ですので、それに合わせて性能向上をした形となりました。
iPad Proにはそこまで大きなアップデートはなし
今回の発表では主に無印iPadにメジャーアップデートがありましたが、iPad Proはパッとしない印象です。
iPad Proで気になる情報は前述のM2チップと、ディスプレイがApple Pencilを検知する機能が向上したことです。
Apple Pencilが画面から最大12mmの離れた距離から検知することができるというもので、具体的な活用例は分かりませんが、今後の情報を楽しみに待ちたいと思います。
無印iPadが大きく変わり、iPadの選択肢が広がる結果に
iPadのラインナップは無印iPad、iPad Air、iPad Pro、iPad miniの4種類でしたが、その中で無印iPadは比較的安価であるにも関わらず見た目や機能面から購入する際に検討から除外されがちでした。
今回の発表はそんな印象を払拭し、ラインナップは変わらずともユーザーに選択肢を広がる形となりました。
また、Magic Keyboard Folioは現状、新型の無印iPadのみ使用可能ですので、他には無い強みを手にし、より一層iPadユーザー増える一因となりそうです。
iPad 第10世代 68,800円(税込)から
iPad Pro M2チップ 11inch 124,800円(税込)から
iPad Pro M2チップ 12.9inch 172,800円(税込)から
2022年10月26日より販売開始
画像引用元:Apple